◆エクストリーム編
私のエクストリーム話。
『第一話』
今から5年前、30歳を迎えるにあたり
一念発起して空手を始めました。よく、広告等には,
「初心者親切指導、女性大歓迎!」って文字が躍っているのですが
そんなのは嘘っぱちまず、初心者は毎日が打ち身と恐怖心の戦い!
先輩から、あつーい歓迎(?)のあめあられ。
ちょっとこっちが力を入れるものなら
倍返し!いや3倍ぐらいになって返ってきました
ようは、ぼこぼこってなやつですな。特に、帰りの電車の中で
そっと気付かれないように氷で痛めた個所をアイシングしていた時
は「俺はいったい何してんだ?」って…
本当に空手なんてやるやつは大馬鹿者ですね!そんなこんなが続き青帯の審査会の時、
事件発生!!!その前に、ちょっと説明。そのころの道場は今とは大違いで
道場内では私語厳禁、当然、先輩とは口はきかず話してやっと押忍のみ。
道場に行って帰るまで一言も口をきかないのがほとんどそうそう、
最初に書いたがそんな状況で初心者への親切指導なんて無いよね!
まずは人間サンドバッグの体験ってことかな?
当然口をきかないわけだから相手がどんなやつで何を考え、何してるやつかなんて
いっさい判らない。恐い世界ですねただ一つだけ判るのが、強いか弱いかってこと、
ホントそれだけそんな時、俺とほぼ同時期に入門した生意気そうなやつがいたんだよ!
こいつには負けたくないって思ってた。話したこと無いけど、
気にはなってたんだな、強いから練習きてやがるとか、
今日は調子よさそうだな〜ってねで、いよいよ審査会の事件なんだけど
支部長の指名で、そいつとの組手となったのです
で、第一話はこの辺で終了。
続きはまたね〜
◆死闘編−宇宙−
【第2話】死闘編−宇宙−
極真の世界は、非常に縦社会
どんなむかつくあいてでも先輩には 絶対に服従。
しかし、不思議なことに 強いやつには、それがない
ようは、強さが絶対の権限を持った世界。
勝つか負けるか 生きるか死ぬかの世界
で、話しの続きね 通常の審査会は決められた
審査内容に従って、基本から型等々 こなして行きます。
そして、メインが本気のスパーリング
通常とはまったく違ったスパーリング
遠慮の無い本気の世界 なぜか?
通常いない支部長が見守っていること
みんなが注目して見守ること あとはもちろん、昇級審査という緊張感
で、俺の番 支部長から
「このスパーリングは試合形式でするから!」
えっ〜
と思うが先かすでにみんなの前へ
相手は、1話のライバル君 こうなったら、良いとこみせてやりたい
負けたくないのやら緊張感やら・・・ いろんな感情がいっきに頭の中に
と、「始め!」 こっからがなが〜い時間
やっぱ、強かった
でも負けられない
必死に戦い・・・
「やめ!」
で、俺たち二人には目をつぶれ、と支部長
「判定」
ぜいぜいしている身体とは反対に
頭の中では、どっちに審判は手を上げてるのかな? って思ってた。
今となってはどっちでもいいけど そのときはしばらく結果しりたかったな
で、すぐさま第2ラウンド 「始め」の号令
これもさらなる死闘
たぶん、人生ははじめて必死に戦ったかな?
全身全霊で戦かった。痛いとか、辛いの感情より
ほんと必死のみ 2分が10分ぐらい
時が止まったような感覚だった
「やめ!」。
最初と同じ様に
「判定」
そん時は、なぜか不思議と勝ち負けはどうでもよかった
なんでだろ?
で、相手と試合後の握手なんだけど
自然と笑顔で相手を称えていた
握手と抱擁
俺が初めて他人を認めた瞬間かも
生まれとか学歴とか利害関係とか
なんのしがらみもなく、相手を認めてた
素直な感情で、人に接した
なんか、急にそいつが信用できるんだよね
なんでだ?
空手というルールのなかで 本気で殴り合って
お互い必死になって 全身全霊で戦えた後は、そいつを
信用できるって思った。
きっと、相手もそうだったみたい
その後、その人とは徐々に話す様になり
今でもライバルとして一緒に練習してます
でもなぜか、その時のことは
一切、お互いしゃべらないけどね・・・・
聞くと、同い年だし、似てると多い
運命の出会いの一幕かな?
で、めでたく青帯!
そうそう、その時のスパーリングの後遺症で
俺の右手は握れないようになってんだ
でも、しょうがないかなって・・・
怪我より、大事なもの教わった気がして・・・
で、こっからが本当の戦いの始まり。
◆極真−驚異の肉体編
第3話 極真−驚異の肉体編
さて、みなさんは
極真空手のイメージはどんなもんですか?
「地上最強の空手」等でおなじみのシーンから
最近ではK−1でのフィリオの練習風景等
いろんなイメージがあると思います
怖いとかむちゃくちゃとかはたまた、バカとか・・
特に昔は、理不尽な練習、むちゃな行動・・・
走ってくる車の飛び越え真冬の凍った滝登り
生き埋めに、線香をわきの下に押し当てて
消えるまで耐える等々・・・・
びっくり日本新記録の一場面と思えるよな行動
なんでこんなことするのでしょう?
私の理解では、極真空手って言っても
明確なアイデンティテイがないのです
極真空手に属す人間のする行動、した行動が
総括して、「極真」を形成していると思います
よって、いかにすごいことをして
人を驚かせ、記憶に残るか
極真の名を広めるかが、必要だったのでしょう
その功績が今の財産。
人間の身体自体未知な部分がまだまだ多くあります。
我々一般人はほとんどすべて
今までの歴史が証明してきた行動を繰り返しているだけ
考えてみてください
最初に「なまこ」を食べた人の勇気
俺は腹へっててもたべないな〜
気持ち悪いもん
なんでもそうですが最初は勇気がいりますよね
空手ですねを鍛えると硬くなり
しまいには、痛みを感じなくなる
今ではだれでも知ってること
でも、最初はぜったい痛かったと思いますよ
いまでこそ、我慢すれば乗り越えられるって知ってるから鍛錬するけど
最初にやった人は、そうなるって知らなかったわけだから
すごいよね
結果がわからず、やれる勇気、すごい!
本当に、感謝というか、尊敬というか
でも、なんにしても最初はバカと思われたのでしょうね!
飛行機、ロケットいったい何人死んだのだろう?
ただ言えることは
その人たちがいて、文明が存在してるってことかな?
話しがそれたけど
極真も、目的はどうであれ功績は大きいと思う
人間の限界にチャレンジすることは
人間を知る上で必要だし
科学より、やってみるが1番判りやすいからね
空手は武道だけど人体力学にも関わってるかもね
だって、こうすれば壊れる(死ぬ)ってこと知ること自体
逆が生かすことだから、生かすすべを見つける作業だね
(ちょっと難しいかな?)
そういう意味で、いままでの先輩が証明してくれた
財産をしっかり生かし、修行を続けたいと思います
まだまだ人間には未知の力があるってことは
凄いし、知ってみたいよね
ひょっとしたら、どっかのつぼを押したら
飛べるのかもよ?なんて夢か・・・
次の4話からは
その練習風景をちょっと紹介していきます
よろしく!
◆第4話 日々鍛錬−初級編−
道場に入門し、1年以上経つと稽古自体にはどうにかついていけるようになった。
全体の流れや周りの状況が見え、いわゆる「慣れ」。
ただ、道場の前に行くと緊張し、道場内に入ると神聖な気持ちになり、
道着を着ると気持ちが高ぶる。(白い道着って、死の覚悟だもんね)
そのころの稽古は一般的に、
基本/移動稽古/型/ミット打ち/受け返し/スパーリング
時間は、7時から8時半までの一時間半、それを週に3〜4日
結構、真面目に稽古してた。ちょうど面白い時期かも
あるていど技を覚え、練習についていける
なにより、自分が強くなっていくのを一番体感できる時期
技が決まった瞬間は楽しいしね!
特に上段蹴りが好きだった、なんか華麗でしょ!?
地味な稽古より、スパーリングが一番好き
だって華やかで一番汗をかき無我夢中になれるから
気持ち良いんだよねこれが
ようは、アドレナリンが出て、エアロビクス症候群やランナーズハイと同じかな
(この時の素直な気持ちだけど全部間違い、武道じゃないよね、これじゃ)
で、だんだん上級の先輩ともまじめにスパーリングをして
いわゆる、『半殺し』にあっていく時期。
非常に恐かった。
特に二人ほどしゃれのきかない先輩がいて
こっちが、吹っ飛んでいるのにさらに猛攻撃してきた
死ぬかと思ったよ
その先輩とは当たりたくなかったけど
そう思うと、必ずあたる、不思議だよな〜
また、急所をしってるから、立ち上がれないぐらいに
やられるんだよね。人間サンドバッグ状態。
そうそう、一度俺の目の前で、上段蹴りもらって
奇麗に歯が飛んでいったやつもいたよ
痛かったと思うよ
で、文句言えないし
「押忍、ありがとうございました。」だもんね
(ちなみに、そいつを二度とみなかったことは言うまでもない)
対処方法無いんだよな〜
とりあえづ、軽くこっちが攻撃して様子をみるんだけど
先輩のスイッチがONになると
どうしようもないからね
こっちも反撃するんだけど、かなわないんだよ
むなしかったな
また、同レベルの相手ともヒートアップしてガチンコになっちゃうんだよね
真剣=本気=まじ=ヒートアップてなかんじ
どうも力が入っちゃうんだよね、初心者ってやつは。
ようは、相手が怖いからかな。弱い心を消す為に力を入れるんだね
恐怖心が体に無駄な力を入れて、がちがちなガチンコ!
ばかだよね〜
おかげでシップ代、氷代高くついた!
酒を飲まない俺が氷を買うんだからね
レジの人は「こいつよく飲むな〜」って思ってたんじゃないかな?
(冷蔵庫で作る量で合わないぐらい使ってたからね)
そんな状態だから入門者も残らないんだな
ティプとかでも入ってやめていくけど
それ以上に、辞める率たかいよ
きっと、9割以上は辞めてるね
親切に教えてもらえないし、痛い目にあうし
普通辞めちゃうよね!
理不尽な世界だから
世の中の流れや科学なんて一切無視した根性の世界
時代遅れだよね
でも、最近気がついたことだけど
科学が証明しているのは、ほとんどは肉体的なことでしょ
でも、空手に重要なのは肉体にもまして精神力。
そして、精神を鍛えるには、きっと理不尽な稽古が良いのかもね
肉体は有限だけど、精神は無限じゃない
どこまで鍛えられるのかな?
身体でいちばん弱い脇の下に線香あてて
消えるまで我慢できるって、そうとうの精神力だよ
俺なんか気絶しちゃうよね
己のこころの限界を超えたとき
強靭な肉体を手に入れられるかも
(土曜日のエクストリーム練習なんかまさしく、精神の世界じゃないかな?)
気持ちに勝たないと、肉体がついてこない気がする
それを知ってか知らないか判らないけど
稽古って理不尽できついんじゃないかな
話がとぶけど、
麻酔されたら手術されても平気なわけでしょ
精神と肉体の関係って
不思議だよな〜
その辺の私の感想は次回に回すとして
そんなこんなの初級時代を一年以上送ったのでした・・・・
◆第5話 武道−目覚め−
◆極真−驚異の肉体編
第5話 武道−目覚め−
なぜ空手をやってるか?
きっと、強さへの憧れと思う。
ブルースリーやジャッキーチェンの映画をはじめアクション映画が好きだった。
見終わった後は必ず、腕立て伏せや腹筋を真似てやった。ロッキーを見た後なんか、
生卵飲んだし、見ただけで強くなった気になった。
でも、今思えばそんなヒーローより、親父に対するコンプレックスがあったのかな?
うちの親父は、腕力には自信があって、会社でも腕相撲は負けたことないと自慢してた
そんな親父とは小学校ぐらいから、喧嘩したけど全然かなわなかったな。
親父は、酒が好きで時には、理不尽な怒られ方をした
反抗したけど、力の無さがむなしい。
そんなひどいことされたわけではない、
ただ、自分の非力さが、なんか悲しかった。
良い悪いは別にして、子供ながらに、力の重要性を感じた
「力無き正義は無力なり、正義なき力は暴力なり」大山総裁の有名な言葉
俺もそう思った。やっぱり、力が必要だ!
そんな俺が武道に初めて接したのが中学生の時。
中学に入学し最初の担任が、新しく赴任してきた先生で、
小柄だが妙にがっちりして、明るく楽しい人気のある先生だった。
その先生は、講道館で柔道をやって、そうとう強かったらしい
それで「是非、うちの中学にも柔道部を」と部活を立ち上げた。
クラスの何名かが協力し、その中に俺も入った。
「柔道部か!サッカー部の予定が・・・」
初めて道着を着たときはうれしいやら恥ずかしいやら
とにかく武道初体験ってやつかな
なにより、びっくりしたのが、
いつもは楽しく、おもしろい先生がいつもとは違う顔で、非常に怖い
また、柔道着を着るとすごくでかく見えた、実際は小柄なのに
とにかく、感じがぜんぜんちがう、威圧感がある
それになんかかっこいい!そう思った。
練習はキツイ!こっちは、遊びの延長で始めたのに・・・
「これが武道ってやつか!」
うさぎ跳びやら、腕立てやら、昔の根性練習そのもの
スポーツとは明らかに違う。
何が違うか判らないが、違ってることは理解できた
これなら強くなれるかな?って思った。
生まれて初めて、「水」の美味さを知ったのもその時、
当然、その当時は練習中なんか水飲めない
練習が終わったとたんに、みんな一斉に水のみ場へダッシュ!
ダッシュが練習時より早いんだよね
その時の水って美味しい!普段まずくて飲めないのに
めちゃくちゃ飲んだ記憶がある
きっと、食べ物自体の味もあるけど、食べる側の状況が大きいよね
練習の後のカレーライスなんか最高だったもん
うまいもの食うには腹すかせ!だね、教訓。
そうそう、部活に入るにあたり先生と1つだけ約束したことがあった
「最後まで続けること」それだけ。
さすが先生だね、いたいとこついてくるぜ!
ただ、絶対守ろうと思った、男の約束だからね!さすが中学生。純情なんだな
そっからは、自分との戦いだった
まわりがみんな辞めて行くからね
その時思ったのは、辞める理由はいろいろあるな〜って
みんな、なんだかんだ言って辞めてった。
見てると、妙に辞める理由ってかっこ悪い、言い訳がましいと思った
だから、俺は言わないことにした「辞めます」って
続ける理由は1つ、「約束」!
辞めること自体悪いとは思わない、いろんな事情あるだろうし
避けれないまわりの事情ってあると思う、それはしょうがない!
ただ、自分の事情、ようは、自分に負けて辞めるのはだめだよね!
続けられるののに、自分に言い訳してやめちゃうのは
かっこ悪いよね!続けたくても続けられない人もいるのに・・・
とにかく、俺の武道の原点がここにあります
最初の武道は3年間やり遂げた。
辛かった分非常にうれしかったし、自信になった。やってよかったと思う。
結局20人ぐらい入ったけど、最後まで続けたのは、俺を含めて4人ぐらいだったかな
中学1番の思い出になったかな?
そう言えば、中学からかな
女の子のことが気になりだりだしたのは・・・・
初めて女の子の家に遊びに行ったときはすごく感動したな〜
おっと、話しがそれそうなのでこの辺で・・・・
◆第6話 運命−序曲−
第6話 運命−序曲−
ちょっと本線からはずれますが、運命ってなんだろう?
未来って不確実な世界であって、決してレールが引かれているとは思わないし、
思いたくない。でも、奇跡的な偶然があって、それが運命ってやつかな?
自分の力の及ばない、いわゆる「見えない糸」。
それって、後から振替って思うことだからね
人が一生の間で話す人数なんてそう多くないと思う、ましてや
仲良くできる人の数はごく僅かだよね
自分の人生に影響を及ぼす出会ともなると不思議だよな〜
それに、出会った時期や出会い方で変わるのだから、あのときああだったらって
考え出すと、眠れなくなる。
俺はこう思う。
外部要因は、どうにもならない
誰と何時出会うなんてわからないし、ましてやコントロールなんか決してできない。
しかし、内部要因(自分)は努力しだいじゃないかな?
例えば、自分ががんばっていると、同じ様にがんばってる人に会えるのではないかな
前向きに生きるといい出会いがあるんじゃない?
実は、第一話で30歳から空手を始めたと書いた訳は、
つとむとの共通点があると思ったから
「きしだは、何歳なの?」が最初に喋った時かな?
本来、下の帯とは俺は話さない。なぜか?
理由は簡単、無駄になるから
話しても二度と会わないことがほとんどだからね、辞めちゃうし
それに、俺はどうでもいい人と、みんなで仲良くしましょうねってやつが大嫌い。
だから、会社の飲み会なんか最悪!ほとんどいかないけどね!
自分が認めない人間との時間は苦痛だし、もったいない気がする
やる気がないやつといると、こっちまでやる気がなくなりそうでね
そんな俺がつとむと話したのは、きっとつとむのがんばってるエネルギーを
感じたからかな?
俺はつとむが非常に良い、プラスのエネルギーを持ってると思う
前向きな思考ってやつかな?
なかなか言葉では表せられないけど、なんとなくそう感じたんだよね
空手をやる目的は、人によって違うとおもうけど
つとむが自分を向上させようとしている姿が目についたというか
感覚で感じたのかな?
その後に知った共通点を考えると、ちょっと不思議だけどね!
特に、空手の世界は、精神を重んじるから
つとむみたいな人間は、向いているのかな?
前に書いたけど、辞める理由をあげるか
続ける理由を考えるかによって、その人の価値って、ぜんぜん違うと思う
つとむよ、これからも一緒にがんばっていこうな!!!
人は、多かれ少なかれ競争のなかで生きていて
人との差をもって自己確認を行い、刺激を受けてる
きっと、一人で生きていたら何も比較できなくて、がんばれないんじゃないかな?
誰かの記録があって、それを目指すのが目標になるんじゃないかな?
競争相手がいなかったら、ライバルがいなかったら・・・
記録なんて生まれないさみしい世界だと思う
そう考えると、いろんな人に感謝だね
その競技を発見した人、記録を作った偉大な先輩等々
オリンピックはレベルがたかすぎるかもしれないけど
テレビや雑誌、いろんな媒体を通して、我々に教えてくれた全てに感謝だね
そして、なにより自分が出会えた人、影響をくれた人々には多いに感謝
まわりにいる多くのがんばってる姿がエネルギーとなり
自分に多くのパワーをくれている。
だから、刺激しあえるって幸せだし、一番大事だと思う
まわりがいて、はじめて自分を向上させられる
くだらない情報やくだらない友達はいらない
なにごとにもがんばれる人が俺は好きだな!
そんな人に会えた運命に感謝だね!
ありがとう!
さて、次回から、いよいよ
本格的に空手について話していこうかな〜って思ってます
書きたいと思ってる内容は、
@ 地獄の合宿編
A 驚異の全日本
B 偉大な支部長
C 武士−数見肇−
D 日々鍛錬―中級編
E 激痛ヘルニア事件
F 試合−明暗−
G 心の骨折
H 極真式路上教習
I 死の茶帯
J 鬼のビッグミット
K 秘伝
L 道場への思い
M 驚愕−つとむのキック−
N マスターのスクワット−銀河系−
等々です。
では、また。
◆第7話 ボクサー
第7話 ボクサー
極真空手とは何か?
以前も触れましたが極真空手自体の定義が曖昧で
また、空手そのものが、いろいろな流派に分かれている
そんな中で、言えることは、極真空手の最大の特徴はフルコンタクトであること、
フルコンタクトとは、直接打撃制である。ようは、素手で殴り合う。
極真が一般的になるまでは、直接打撃をすれば相手は死んでしまうのでは
との理由により、寸止め空手が一般的であった・・・(コメントは控えよう)
今ではすっかりお馴染みだが、昔は邪道空手、喧嘩空手と揶揄された。
直接打撃制であるから、手足を中心に身体の各部位を鍛える必要があり、
鍛えないと殴った方が簡単に怪我してしまう。
よく、ボクサーが喧嘩で拳を痛めたと聞くが、
それは、ボクサーはバンテージを巻いた上にグローブをはめているので
拳自身は空手程鍛えられていない
それなのに、素手で殴るから簡単に拳を痛めてしまうのである。
それだけ、拳は弱く、また、殴る顔は以外に硬いってことかな。
ボクシングと言えば、実はボクシングジムにちょこっと通った経験がある
ほんのお遊び程度にね
空手に生かそうと気軽に、ほんと失礼な話しだ
そこで見たものは、ボクサーの減量のすごさとパンチのスピードの速さ
スピードは半端じゃない。俺の倍は早いね!
俺がワン・ツーを打つ間に
ワン・ツー・スリー・フォーまで打てるのではないかな
けた違いに早い、オーバーでなく目に見えない速さってやつかな
なにより、サンドバッグを叩く音が全然違う
いくら真似て叩いても、結局あの音は出なかったよ
なんであんな音が出るのがまったく不思議だ
プロボクサーと一般人の違いはその音ですぐわかる
(理由は、いろいろあるのだが、話し出したら長くなるし
何より技術的な話しは難しくなるので割愛する)
パンチだけならボクサーが最強なんじゃないかな?
早い上に、威力のあるマイクタイソンのパンチなんかもらったら
普通の人はきっと死んじゃうね。
それだけボクサーのパンチは凄い!
あと、非常にストイックだね
水飲まずに練習してるいのは、今ではボクサーだけじゃないかな?
最初にジムに行ったとき、ティプネス感覚でペットボトルを持っていったが、
持っていった事自体非常に恥ずかしい思いをしたよ
さすがにすぐにかばんにしまったけどね
練習中、練習後もまったく飲まないんだからびっくりだよな〜
ハードな練習の上に室内をちょっと暑めにしてあるのが憎い
汗だくだくになる
それなのに飲めないんだからね
まさに力石徹の世界。
非常にストイックな世界だよな〜
また、減量すると、本当に幻覚がみえるらしいよ
なにより、夜眠れないんだって
お腹は空くわ、眠れないは、水のめないやら
普通の人は戦う前にアウトだね!
ほんと凄い
「なんの為にそこまでって」ホント思うよ
あそこまで追い込むと、神経が過敏になり
寄せ付けないオーラが出てくるしね
ボクシングジムで1度も私語聞かなかったしな
ティプネスのボクササイズとは大違いだよ
よくなりきってやってる男に見せてあげたい、本物をね
(ボクササイズの悪口ではないのであしからず!)
あんだけ単純な練習をもくもくこなす姿は感動もんだよ
辰吉が言ってたけど
半年間でジャブだけしか教えてもらえなかったらしい
それだけ単調なことをこなすのって非常にキツイ
俺も鏡の前で「はい、ワン・ツーね」って言われて
言ったトレーナーがいなくなった時は、どうしようかと思ったよ
「やめていいよ」って言ってもらえないんだからね
限界がくるまで続けるしかないよな〜
基本的に練習は
ロープスキッピング(縄跳び)、シャドウ、サンドバッグ、ミット打ち
なんだけど、全部が自分のやりたい分だけ
1番こまるパターンだよ
人間ていやでも人に言われた方が楽かもね
自己申告は辛い。自分はごまかせないしね
ジム内は3分間のベルがなってるだけ、永遠にね
ほんと凄かったよ。プロボクサーは、それが率直な感想だね
そのジムは、もと世界チャンピオンのジムで出身が石垣島なんだけど
このあいだ、その人の記念館に行ってきた
単なる御土産屋の上にある質素な展示場
そっけないフロア−にはおびただしい数のトロフィー
凄いよ!尊敬だ!
何気なく流れているビデオ
その映像に映っているのはまさしくチャンピオン
でもね、俺がジムで見た人とは別人だった
その映像に映っているのは
目は獣、身体から出ているオーラは殺気だっていた
なにより、こんなに大きかったか?
普段はちっちゃな人の良さそうな人なのに
まじ、別人だよ
リングの上のその人はまじかっこよかった
冠鷲のチャンピオン!
◆第8話 合宿その1
第8話 合宿その1
空手の合宿に始めて参加したのは、こともあろうに白帯の時だった。
なにも知らずに、誘われるがままに参加してしまったのだ。
誰も止めてくれないのだからしょうがない・・・
自分としては、通常の稽古の延長としか思っていなかった。
のこのこ白帯が参加して良いのか?とちょっと疑問に思ったが、
支部長から「是非参加しましょう!」との誘いに断る理由がなかった。
合宿の場所は湘南、なんか楽しそうな響きがあったのも良くない
後から知ったことだが、普通は山梨の山奥で実施している
なぜかその時だけ湘南だった
初日、合宿場に到着し道着に着替えた
白帯なんていやしない、それだけでいやーな予感がした
稽古の始まりと同時にその予感が的中したことは言うまでもない
ほんと、知らないっておめでたいことだ
練習する場所は、体育館なのだが
冬の体育館は非常にヒンヤリしている。とくに、足の裏が痛みを感じる
ただ、その痛みは稽古した途端、すぐに消えたけど
別の痛みで打ち消されるからだ
基本は全て100本(普通は20本程度)行なった
時間があるって良いことだが、稽古に関しては、それが思わぬ方向に行く
時折、耳を疑うような指示がでる
基本1000本とか言われてもやるんだろうな〜きっと
げんに、昔は1000本やっていたらしい
そう言えば何回目かの合宿で、「腕立て300回」ってあったけど
当然のように言われ、当然のように始まるからすごい
その時はさらに運悪く神社の境内で腕立てしたのだが
腕立てそのものの辛さより、
蚊に血を吸われたことを鮮明に覚えている
蚊が腕に止まってるのが見えるのだが払いよけることが出来ずに、なすがまま
あれは、ほんと悲しかったよ。何十匹と食われたな〜
ま、これが本当の修行なのかな〜っと変に納得したけど
それでも、基本はまだ良かった
スパーリングになったとたん参加したのを後悔するのに時間はかからなかった
前にも書いたが、支部長がいるとみんな力が入る
その上、合宿となれば普段とは気合がちがう
こっちは入門数ヶ月、とうてい太刀打ちできない
あっという間に、ぼこぼこにされた。いったい、何ランドスパーリングしたのだろ
きっと、だれも数えてないし、元々、目標数なんてないのだろう
そもそも、空手やってる人に木目細かな計画なんて求めるほうがおかしい
気まぐれでスタートし、終了もきまぐれ
トレーニング理論、科学的根拠なんてないのだろう
みんなの様子みて、続行不能なったら「やめようかな?」ってな感じかな
非常にアバウトな世界だよ
でも人間って、最初に10回とか言われると、しらずしらずのうちに
コントロールしちゃうよね
だから、無制限だったらあきらめつくし、かえって良いのかも
そう理解するとまんざら根性練習も馬鹿にできないし、逆に理論的かもね?
やっとの思いで1回目の練習が終わった。
上級者にとって俺は、良いサンドバッグになっただろう
練習後、部屋に戻ると用意の良いやつはちゃんと氷持参できていた
俺は,当然そんなこと予想していなかったので持ってない
というより、知っていたらきっと来てない。しかたなくコンビニへ買いに行った
不幸は続くもので、近くのコンビニまで2キロぐらいあった
脚をひきづりやっとの思いで買いに行った、その時は非常に遠く感じたよ
痛みは稽古中はあまり気付かないんだよね、アドレナリンがでてるから
その替わり、練習後はあっちゃこっちゃが痛み出す
自分で見てその打ち身の多さにびっくりする。まるで、交通事故にでもあったかのようだ
とにかく、痛いところ冷やした。
それからまもなくして食事。当然、楽しいい食事ではない
腹減ってるけど、食欲なしそれに食べたら、食後の稽古が出来ないしね
そして、食後稽古がスタート
簡単なコンビネーションを実施し、最後はまたまたスパーリング
ただ、今度は相手がちょっと手加減してきた
どうやら、傍目にもぼこぼこ状態が判るらしい
情けないが、ちょっとほっとした、でも普通より痛い
その日は、その後簡単な飲み会が催された
そこでは、支部長の飲みっぷりに大変驚かされた。
飲む量が半端じゃない
缶ビールなんかあっという間に30本ぐらい飲みほした
その飲み終わった缶をテーブルの上にのせて行くのだが
その姿は圧巻だった。これが世界大会に出る人の飲む量なのかと変に納得した。
その夜は、そうそうに部屋にもどり、ぶっ倒れる様に眠った
朝、なにやら人の気配がするので起きると
みんな起きだしている、時計をみるとまだ6時だった。
とりあえず、俺も起きあがろうと思った
がしかし、まともに起きあがれない
全身打撲に全身疲労って感じかな
とにかく、がんばって着替えて体育館へ
基本を実施し時、気付いた
昨日の打撲が良い具合に痛さを増している
それに、人の記憶なんて一晩眠ると消えるのか
昨日にもまして、みんな力が入っていた
きっと、眠くてむかついていたのだろうか、
思いやられる一日だ
そんな感じで、俺の最初の合宿が終わった
実は悪夢はこっからで
家に帰ると、非常に肋骨が痛い、その痛みは悪化するばかり
「げっ!やっちまったのか?」と心配したが、幸い骨折はしてはいなかった
痛みは3週間近く続き、会社に行くのも一苦労した
その思いがあって今でも鮮明に覚えているかな
とにかく、今度参加するときはもうちょいまともになってからと
心に誓った。
次に参加したのは、青帯になってから
その様子はまた今度に・・・
◆コラム ―パンツと空手衣―
昨日、K−1でグラウベ、ニコラスの極真勢がそろって勝った
リング上で高々と手を挙げ、勝った喜びを素直に二人とも出していた。
非常に嬉しそうだった
K−1では二人とも苦労しているので、見ていて良かったと俺も喜んだ
ただ、心の中に「何か違う」と疑問が湧いた
黒澤浩樹がまだ極真にいたころの取材で、当時の正道会館の佐竹に対し、
「空手家がパンツ姿でリングに上がるのは、どうかな?」とコメントしている
それを読んで、俺もそう思った。
こともあろうに、その黒澤自身がそうなるとは、時代の波なのだろうか…
空手家自体がリングにあがるのは、ある意味しょうがない
しかし、なぜパンツなのか?
確かに、パンツの方が動きやすいし、キックボクシングには最適である
少しでも有利にする為には、パンツが最良の選択肢になる
当然、理にかなった方法を選択するのが理論的だ
しかし、である
空手家としてリングに上がる場合はどうなのか?
俺は、疑問だ
昨日、ニコラスたちが勝った喜びを表現する姿に疑問を抱いたのは
空手の試合では決して、あのような行動はしないからである
「押忍の精神」
相手を尊重し、決して勝利に一喜一憂しない武道精神
それすら、空手衣を脱いだ瞬間に忘れてしまったのか
そんな精神性の話なんて古臭いし、非科学的だから誰もこだわらないのだろう
有利なパンツを選択した時点で、空手に対するこころも捨てたのか
なにか非常に寂しかった
くしくも昨日の解説で石井館長が「もっと空手を信じなさい、ボクシングなんかやると弱くなるよ!」
と言っていましたが、その言葉の意味の深さに俺もうなずいた
きっと、どれだけ有利なのかわからないが、それより自分の稽古を信じ、
空手を信じてこそ、本当の力がでるのではないか
そこに実力以上の目に見えない力が後押ししてくれるのではないか
空手衣のもつ神聖なるパワーが底力を出させてくれるのではないか
俺はそう思う
空手の試合では大きく見えたフィリオやグラウベがK−1で小さく見えるのは
小手先のボクシング技術を使い、パンツをはいたその姿ではないのか
もっと、堂々と空手家として、自分のいままでやってきた稽古を信じて戦えば
いいのではないか
もっと、心の戦い、空手を見せて欲しい
いつまでもキックボクシングをしているのでは、バンナには勝てないと思う
空手を志す末端の人間としてせつに願う
気持ちは空手家として戦って欲しいと
ここに良い例がある
空手衣の村上竜司とパンツをはいた黒澤が試合をした
結果は引き分け
プロとしてプライド、K−1のリングに上がる黒澤と
仕事を持ちながら生計を立てている村上では
黒澤の方が実力では上だろう
その条件での引き分けに、俺は村上に勝ち以上の何かを見せてもらった気がした
パンツの有利不利より、空手のもつ力を信じた村上竜司を俺は信じたい
最後に、記録より記憶に残る試合を見せてくれた
村上龍司の言葉で終わろう
「ワシは空手家だからパンツで試合ができるか」
実に潔い。真の空手家だ。